海洋生態系モデルのToy box

生態系モデルの使用目的や特徴について説明します。

良く使われる海洋生態系モデルを,bottom-up型,top-down型,end-to-end型に分けて紹介します。



参考資料

国際水産資源研究所の広報誌「ななつの海から」第3号〜9号に,連載記事として「海と漁業と生態系」を発表しています。

1.漁業をめぐる生態系の動き
漁業をめぐり生態系が意識されるようになった理由を5つ挙げて説明しています。今読み返すと,ちょっと即物的な切り口かな…という気もします。

2.生態系研究への多様なアプローチ
1の5つの理由と呼応して,どのような研究が行われているか例示する内容です。


3.生態系モデルの群像
生態系研究といえば生態系モデル…という方のために,モデルを並べて解説しました。本webサイトと同様の内容です。

4.Ecopathモデルを作ってみよう
単純な仮想生態系のモデルを題材としてEcopathの作り方や使い方を説明する内容です。5. Ecosimによるシミュレーションでは,Ecosimで平行状態に至った系からもう一度Ecopathを作る方法を説明していますが,最新の Ecopathはボタン一つでこれをやってくれます。


5.フラクタルの世界から生態系指標へ
サイズ指標を例にあげながら,欧米で進められている指標を用いた生態系管理を説明しています。

6.森とフクロウから生まれたエコシステムマネジメント
Ecosystem-based managementが米国クリントン政権時代の森林管理に単を発し,閾値を用いた協同的な順応的管理を目指すことを紹介するとともに,海のエコシステムマネジメントにおける論点のズレを指摘しています。


7.ローカルとグローバル,モジュールとシステム
日本が水産大国の名を欲しいままにしていたのは昔話で,今や魚を採る人も食べる人も急速にいなくなりつつあります。我が国周辺の生態系を保全しつつ,海岸地域の産業やコミュニティーをどうやって次世代に残して行くか,問題提起しています。