魚市場と漁船の体験学習

学生の漁村体験を兼ねて,唐津の佐賀玄海漁協にお世話になりながら,市場測定,漁業体験,直売見学を行いました。佐賀玄海漁協は,以前は佐賀県漁連であったところで,漁協自体が市場を所有してセリを行う貴重な存在です。職員さんたちは皆さん真面目で気立てが良く,調査や学生の体験にとことん協力してくださいました。

調査対象の一つはマダイです。どのようなサイズのマダイが水揚げされ,それが何円で買われて最終的に何に利用されているか調べ,流通消費を含めたマダイ資源の持続可能な有効利用について検討するのが,新4年生の研究テーマになっています。

また,漁師さんに協力していただき,学生たちが漁船に同乗してワカメやカキの養殖の作業や,収穫後の処理を体験させてもらいました。水産学部といえども,学生が市場での競りを直接見学したり,漁船に同情したりする機会は滅多にないので,学生たちはとても喜んでいました。漁業を行う上での工夫や,近年の海洋環境や流通市場の変化に伴う苦労などを肌で感じることができのではないかと思います。