農水産物直売所いろいろ

水産物の新しい売り方を考えるために,水産学部の1・2・3年生有志数名と一緒に,長崎市(三和,野母,茂木),諫早市(飯盛,有喜,諫早)近郊の直売所を視察して周りました。

意識して企画した訳ではないのですが,1) 地域地域自治体主導,2) 漁協直営,3) 農産物主体の個人経営,4) スーパーが運営する産直コーナー,5) 農業関連企業の副業,といった経営構造のバリエーションがあって,面白かったです。

活気があったのは農産物の直売所,特に飯盛・有喜地区はその場所で生産された農産物や手芸品,加工品,スウィーツなどを取り揃えて,地産地消で地域を豊かにしようとする意気込みが感じられました。

 

一方水産物に関しては,朝の開店一番に新鮮でお得なお魚を買い求めて行列をなす常連さんがいらっしゃいることを確認できましたが,そうした商品が売り切れた後はショーケースが閑散としてしまい,魅力ある販売スペースになりにくい印象を受けました。新鮮なお魚は高い顧客誘引力を持っている一方,どうしてもスポット的な売り方になってしまうこと,折角買いに来ても売り切れていたらリピーターになってもらえないことが,水産物直売所の運営上のむずかしさかもしれません。