東京シーフードショー

現場体験型学習を実践する『海洋未来創生コース』の学生引率の予行演習として,東京シーフードショーに行ってきました。『商談成立に向けたビジネスの場』をイメージして初めての参加したのですが,実際各ブースのスタッフに細かいことを質問してもクリーンな返事は戻って来ず,予め用意した展示を見せてメッセエージを伝えるお祭り的広告(一方向の情報伝達)の趣を感じました。

 

特に目を引いたのは,外国の政府や企業の展示,特に中国企業のブースが非常に多かったことです。ただし来訪者で盛り上がるまでには至らず,店番店員のように椅子に座ってスマホを眺めるスタッフを多く見かけました。

個人的には鹿児島東町やニッスイ・日鉄エンジニアリング(弓ヶ浜),ニチモウ(豊前)のブリやサーモン養殖の実施状況や,東京オリンピック後のエコラベルの状況(MSC,MEL)などに関して突っ込んだ話を聞くことができたのが収穫でした。また,高知県や兵庫県(但馬)などの県や漁協が頑張っているのも印象的でした。

私は参加しませんでしたが,『陸上養殖』のイベントは異様な盛り上がりだったそうです。

最終日はショー会場を早めに切り上げて,首都圏での鮮魚対面販売で成功を収めている角上魚類を視察しました。ショッピングモールの鮮魚売り場としてはかなり広く,魚をおろしたり加工品を調理したりするスタッフがバックヤードで10人ほどが働いていました。日本全国から集めた丸魚や切り身が比較的手頃な価格で並んでいて,長崎県産品も多く見受けられ,仕入経路が気になりました。

最後にオマケで上のアメ横の魚屋さんにも訪問しました。年末のカニや数の子の叩き売りで有名なアメ横ですが,普段売られている特に新鮮でも安くもない魚を,果たして誰が買っていくのか(商圏と顧客ターゲットをどこに設定しているのか?)不思議に思えました。