冬休みの推薦図書

何かのきっかけで↓この本↓を知りました。最近なかなか本を読む時間を作れなかったのですが,久々に一晩で一気読みしました。

 

その農地私が買います。高橋久美子著,三島社,2021年10月20日刊行
https://www.mishimaga.com/books/tokushu/003800.html

チャットモンチー元ドラマーの高橋さんが,実家の農地をメガソーラーにはしたくないと思い立って農業を始めた体験談です。ブラックソーラーパネル周辺の話かと思えば,農地売買の法制約,村の意思決定構造,中間山村と鳥獣害,農薬と有機農法,生命が繋がらない種子販売を含む現代農業の問題点と近未来像...などなど,日本の一次産業の危機的状況にシロウト目線からズバズバ踏み込み,当事者として生々しく切り口を描き出しています。SDGsのうわべだけを紹介するHow to本やバッジや講演会より格段に面白くてインパクトがあると私は思いました。

 

企業や政治家や有識者が語る持続可能性〜環境対策に違和感を感じる若い人にぜひ読んで欲しい一冊です。