イノシシ学校

今日は,環境科学部の関先生が主催されたフィールド演習に行ってきました。農業における鳥獣害被害,特にイノシシによる被害について県農業試験場で説明を聞いた後,箱わなにかかったイノシシの止め刺しを見学し,処理場で3頭のイノシシの解体と採肉を行いました。

15名ほどの学生さんが参加し,丸一日がかりで農業と野生動物の問題を学び,イノシシの解体を通じて肉を食べるとはどういう行為であるか体験しました。各自肉を持って帰り,料理して食べてレポートを書くのまでがこの演習の課題です。学生さん達は,血が流れて命が終わる場面も目を背けることなく真剣に見入っていました。また,川を剥いで内臓を取り出し骨を外す作業も,慣れない手つきで長時間取り組んでいました。木や竹や草など山の資源を利用しなくなり,中間山村の人が減り,林縁で大きな農業被害が出ているけれども,イノシシを捕まえることも,肉を採って売ることも容易ではないことを,実体験として学ぶことができたのではないかと思います。